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着火材に最適!  桑の枝

着火材に最適!  桑の枝

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夏の桑採取の時、覚えてますか?
枝ごと切ってきたら葉っぱをしごいて取る、

そうすると、葉っぱのない、細い枝がいっぱい山積みになるわけです。

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これをある一定の長さに切りそろえまして

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乾燥室で乾かして、束ねてみました。

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これ、最近流行りの薪ストーブの着火材に最適。


焚き木を細く割る手間もいりません。
この細枝の先の皮を少しめくって使うと、さらに火の付きがいい。

郷土出版社から出ている「桑の文化誌」という本がありまして、
そのまえがきに

「つい三十年くらい前(発行日からすると実際は六十年くらい前)までは、桑は我々の日常生活に深く関わっている植物であった。養蚕農家はもちろん、町の人たちも農家から桑の棒を買って、毎日の薪にしていた。」

とある。

さらに詳しくみていくと、

「木材1グラム当たりの発熱量はヤマグワで3240カロリー、シマグワで3627カロリーで、赤松より優れ、ナラ材と同じくらいの高い値をもっている。条は細いので薪割りの手間がかからず、燃えやすく、火付きも良いので、子供でも扱える貴重なものであった。」

とのこと。

着火材に桑の枝、いかがですか〜✨🤗


まだまだ、あった。
桑の木材としての利用!

昔むかしのお話しになりますが、、、

弥生時代の古墳からは、桑で作った高坏、装身具、椀、弓。

正倉院の宝の中には、桑材で作られた碁盤や手箱。

茶箪笥、鏡台、などの家具や調度品。

桑の杖は江戸時代に流行。

茶匙、茶托、湯呑み、お椀、箸などの食器類。

楽器の琵琶、木魚など。

根っこの皮は漢方薬。
現在も育毛剤に使われています。


さすが!
五千年も前から、人の暮らしの役に立っていた、桑の木。

蚕のエサだけではないのでございます。

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by mulberryclub | 2017-10-20 17:13 | 活動記録
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