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"純国産 宝絹展"にいってきました

東京日本橋三越で開催中の
「純国産 宝絹展」
に行ってきましたので、ご報告。

まずはこちら👇
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軽くて、フワフワで、あったか〜い!

ジャンボ繭です。

作り物のようだったり、綿菓子かと思ったとも言われましたが。
正真正銘、200頭のお蚕さんが、がんばった結果だそうです。
それと、夜も休まず、巨大繭型を回していた方のご苦労もあるそうで💦

次はこちら👇
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皇后さまもお育てになっているという
"小石丸"くんたち。
蚕も繭も小さくて、可愛かったです。
カラダが小さいから、吐く糸も細い、
だからこそ、絹糸にするとより素晴らしいツヤが出るのだと聞きました。

こちらは"一粒繰り"
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糸の品質(太さ)を調べるためのものです。
何回転するかで、長さがカウントされるので、その長さと重さで、何デニールの糸かを計るそうで、いまも仕組みは同じようなもので、計っていると聞きました。
(9000mの重さが1gのとき、1デニールと定義)

ココで繭糸について
ちょっと知っとくポイント👆

🌟繭糸は天然繊維の中で唯一の長繊維
🌟繭糸は約3デニール
🌟繭糸は鋼よりも強く、衝撃に強い。
けれど、摩擦に弱い
🌟UVカット機能を持っている。

紅花染めの実演コーナーもありました。シルクのハンカチに絞り模様を入れて、染めてくれます。
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工程が進むにつれ、色がはっきりしてきて、鮮やかなピンク色になってきました。
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これらすべて紅花で染めたものです。
染料の濃さではなくて、染めを何度も繰り返すことで色は濃くなるのですね。
絹は染まりやすい素材だそうです。

たとえば、桜につくケムシの糞を煮出した汁で染めることもできるそうなので、ぜひ今度、蚕の糞染を試してみたいと思っています。

ちなみにその糞の匂いは、、、
桜餅のような匂い、つまり、ケムシの食べた桜の葉っぱの匂いがするのです。
蚕の糞が桑の匂いがするのと同じですね。

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蚕の品種は何百種とあるんですって!
そんなに多いとは驚きました。
それぞれに、できる繭が違うということで、
そのなかのいくつかが、展示されていました。色も、形も、性質も様々。
まだまだいろんな特徴を持った繭の研究がなされています。

"プラチナボーイ"という品種があります。
これはオスしか生まれない蚕。
メスのたまごは孵化しないから、オスしか生まれないという仕組み。
オスの繭の方が糸の質が良いらしく、そのために開発されたそうです。


輸入品に押されて、養蚕農家も、製糸場も激減して、今では、純国産の繭糸の占める割合は0.7パーセント程度だといわれています。
そんな中でも、日本在来種の蚕を守り、伝統的な技術をちゃんと残し伝えようとしている人たちがたくさんいらっしゃることも教えていただきました。
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日本の誇る、
「桑」「蚕」「繭」の文化
大切にしたいですね。
by mulberryclub | 2014-10-19 18:48
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